生地選び

べっ甲は、ウミガメの一種であるタイマイの甲羅から作られます。

その背甲、爪、腹甲の中から、製作にあった生地を選ぶところから、始まります。

 

 

型あたり

甲羅に、製品に必要な分のあたりを付けて、切り取ります。

地合わせ

2、3枚の、甲羅を、合わせて厚みを、出します

合わせた時の、色合いを、考慮しながら、一定の厚みにします

プレス

仮付けしたべっ甲を、水に浸した柳板に挟んで、更に熱した鉄板で挟んでプレスします

べっ甲の持つ、膠質の作用によって継ぎ目が分からなくなるほど完全に癒着します

昔ながらの、秘伝と言われた工程で、この時の水、熱、力の微妙な加減は、経験で培われた勘だけが

頼りになる匠の技です

 

型入れ

 プレスにて一定の厚みになったべっ甲を、鼻部、上枠、下枠、智のそれぞれの形に切り取り再度、

金型に合わせてプレスします

プレスしたべっ甲を、機械にて削り出します

 

磨き仕上げ

やすりにて、表面の細かい傷を取りバフにて、荒磨から仕上げ磨きで光沢を出します

以上で、完成です